高卒認定試験については、文部科学省や愛知県のウェブサイトに
まとめられていますが、こちらをよりわかりやすく解説するページです。
特に愛知県・名古屋市で受験を考えている方に向けて解説します。
「高卒認定試験」は、正式名称を「高等学校卒業程度認定試験」と言います。
略して「高認」と呼ばれることも多いですね。
一昔前は「大学入学資格検定(大検)」と呼ばれていました。
高卒認定試験は、「高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうか」を認定するための試験です。
とはいうものの、誰が受けるもので、合格するとどんな効果があるのでしょうか?
1つずつ簡単に見て行きましょう。
まずは、受験資格について。これは下記のようにまとめられています。
要約すると、中学を卒業された年齢以上の方で、まだ高校を卒業していない・高卒認定試験に合格していない方は受験することができます。なので、年齢としては高校1年生(16歳)であっても受験・合格することが可能なのです!
例えばこんな方々です。
高卒認定試験に合格すると、下記のことが可能になります。
要約してみましょう。通常、大学などを受験するためには、高校を卒業している必要があります。
しかし、高校に通わずとも、この高卒認定試験に合格することで、大学・短大・専門学校などに受験することが可能になるのです。
逆に言えば、大学などへの進学を考えている方は、高校を卒業するか、高卒認定試験に合格するか、そのどちらかが必要になるというわけです。
また、「就職・資格試験等に活用することができる」という部分について説明しましょう。
高卒認定試験に合格すると、就職の際の履歴書に、その旨を記載することができます。また、地方自治体・民間企業の一部から高校卒業者と同等に扱われるようになります。
また、国家試験や国の採用試験への受験資格が与えられます。
保育士・幼稚園教員の試験や、国家公務員採用試験(一般職)などの受験が可能となるのです。
高卒認定試験は年2回、4月と7月に行われています。
それぞれ願書の配布から合格発表まで、下記のスケジュールで実施されます。
■平成28年度(2016年度)の実施スケジュール
受験案内 | 平成28年4月5日(火曜日)配布開始 |
出願期間 | 平成28年4月20日(水曜日)~5月10日(火曜日)※5月10日(火曜日)の消印有効 |
試験日 | 平成28年8月3日(水曜日)、8月4日(木曜日) |
結果通知 | 平成28年8月30日(火曜日)発送予定 |
受験案内 | 平成28年7月21日(木曜日)配布開始 |
出願期間 | 平成28年9月1日(木曜日)~9月15日(木曜日)※9月15日(木曜日)の消印有効 |
試験日 | 平成28年11月5日(土曜日)、11月6日(日曜日) |
結果通知 | 平成28年12月2日(金曜日)発送予定 |
受験の案内開始からおおよそ4ヶ月のスパンで動いていますが、
案内開始から出願期間までなどが1回、2回でそれぞれ違うため、しっかりとしたチェックが必要です。
合格に必要な科目は、8~10科目です。
必要な科目数は公民系科目・理系科目の選択の仕方で変わります。
一覧にすると、下記のようになります。
教科 | 試験科目 | 合格要件 |
国語 | 国語 | 必修 |
数学 | 数学 | 必修 |
外国語 | 英語 | 必修 |
地理歴史 | 世界史A | 2科目のうち1科目選択 |
世界史B | 日本史A | 4科目のうち1科目選択 |
日本史B | ||
地理A | ||
地理B | ||
公民 | 現代社会 |
●どちらかを選択 現代社会1科目 または 倫理、政治・経済の2科目 |
倫理 | ||
政治・経済 | ||
理科 | 科学と人間生活 |
●どちらかを選択 ・「科学と人間生活」と「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」から1科目の計2科目 ・「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」から3科目 |
物理基礎 | ||
化学基礎 | ||
生物基礎 | ||
地学基礎 |
国語、数学、英語は必修ですが、社会化系・理科系科目は自分で受験科目を選択することができます。
この選択の仕方がややこしいので、表を見てよく理解してくださいね。
国・数・英・歴史・公民・理科、それぞれの試験に合格することで、高卒認定試験の合格となりますが、
一度にすべての試験に合格する必要はありません!
一度合格した試験の成績は次に引き継ぐことができます。何回に分けて受験し、すべての科目に合格すればオッケーなのです。
(例.1回めの試験で国語が合格できれば、2回めの試験では国語はパスできる)
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